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「甘いものを食べなければ大丈夫」の嘘。医師が教える糖尿病の本当の原因と対策
門真市にある「佐野医院」院長の佐野です。当院のブログを拝読くださりありがとうございます。
当院は門真市の地域のかかりつけ医として、内科や生活習慣病(糖尿病・高血圧など)の診療を行っています。このブログでは、日々の外来で患者さんからよくいただくお悩みや、健康に役立つ正しい医学知識を分かりやすく発信しています。
気になる健康リスクについての解説シリーズ。今回のテーマは「糖尿病」です。
糖尿病というと、どんなイメージをお持ちでしょうか? 多くの方が「甘いものをたくさん食べる人がなる病気」「太っている人がなる病気」だと思われているかもしれません。
しかし、外来で患者さんとお話ししていると、 「私は間食もしないし、甘いものも食べないのに、なぜ糖尿病になってしまったんですか?」 とショックを受けられる方にたくさんお会いします。
実は、「甘いものを食べなければ大丈夫」というのは大きな誤解です。今回は、現役医師の視点から、糖尿病の「本当の原因」と、今日からできる賢い対策をお話しします。
1. 甘いものだけじゃない!糖尿病を引き起こす「意外な黒幕」
糖尿病は、血液中の糖分(血糖値)を微調整してくれる「インスリン」というホルモンが十分に働かなくなる病気です。
確かに、チョコレートやケーキなどの甘いものは血糖値を急上昇させますが、原因はそれだけではありません。日常生活に潜む、以下のような要素も大いに関係しています。
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炭水化物(主食)のドカ食い・早食い 白米、パン、麺類などの炭水化物は、体の中で「糖」に分解されます。甘いものを控えていても、ラーメンとチャーハンのセットを早食いしたり、ドカ食いしたりしていれば、結果的に血糖値は跳ね上がってしまいます。
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慢性的なストレス 人間はストレスを感じると、体を戦闘モードにするために血糖値を上げるホルモンを分泌します。仕事や人間関係のストレスが長く続くと、それだけで糖尿病のリスクが高まります。
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睡眠不足や運動不足 睡眠の質が下がると、インスリンの効き目が悪くなることが分かっています。また、筋肉は血液中の糖を消費してくれる最大の場所。運動不足で筋肉が減ると、糖が消費されにくくなってしまいます。
2. 知っておきたい「日本人は太っていなくても糖尿病になりやすい」という事実
テレビなどで、海外の非常にふくよかな方が糖尿病の治療を受けているシーンを見たことがあるかもしれません。そのため、「自分は太っていないから大丈夫」と安心している方も多いです。
しかし、ここに落とし穴があります。 実は、私たちアジア人(日本人)は、欧米人に比べて遺伝的に「インスリンを分泌する能力」が半分ほどしかありません。
そのため、欧米人のように激しく太る前に、少しの体重増加や生活習慣の乱れだけで、膵臓(すいぞう)が息切れを起こして糖尿病を発症してしまうのです。つまり、「見た目がスリムな人でも、十分に糖尿病になる可能性がある」のが日本人の特徴です。
3. 「抜く」のではなく「賢く選ぶ」。今日からできるプチ対策
糖尿病を予防するために、「今日からお米を一切食べない!」といった極端なダイエットをする必要はありません。大切なのは、無理なく続けられる「賢い選択」です。
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「ベジファースト」を徹底する 食事の際、まずは野菜やキノコ、海藻類(食物繊維)から箸をつけましょう。その後に肉や魚(たんぱく質)、最後にお米(炭水化物)を食べるだけで、糖の吸収が穏やかになり、血糖値の急上昇を抑えられます。
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主食の「色」を変えてみる 白いごはんを玄米や雑穀米に、白い食パンを全粒粉パンに変えてみるのもおすすめです。精製されていない茶色い炭水化物は食物繊維が豊富で、血糖値が上がりにくい性質を持っています。
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食後15分の「ちょこまか動き」 食後、すぐにゴロゴロ寝てしまうのは一番NGです。食べた後15分〜30分の間に、お皿洗いをしたり、少し部屋を片付けたり、軽い散歩をしたりして体を動かしましょう。食後の血糖値の上昇をぐっと抑えることができます。
まとめ:正しい知識が、明日の健康を作ります
糖尿病は、初期の段階ではほとんど自覚症状がありません。「痛くも痒くもないから」と放置していると、将来的に血管がボロボロになり、目や腎臓、神経などに深刻な合併症を引き起こす怖い病気でもあります。
だからこそ、「甘いものを食べていないから」と過信せず、毎年の健康診断で「空腹時血糖」や「HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)」の数値をしっかりチェックすることが大切です。
「最近、ちょっと炭水化物が多かったな」「運動不足かも」と思い当たる方は、ぜひ今日の食事の食べ順から意識してみてくださいね。
気になる症状や、健康診断の結果で不安なことがあれば、いつでもお気軽に当院(医療機関)にご相談ください。
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